+++防災キャンプとは

 
災害時に 「自分の身(命)は自分で守る」ために必要な知識や技術を、
キャンプを通して家族と一緒に楽しみながら体験して学び、
災害時に活かせるようになることが目的です。
 
 
『災害大国 日本』
日本は世界でも有数の地震大国です。
気象庁の発表によると、
今後30年以内にマグニチュード8~9クラスの 南海トラフ巨大地震が、
約70~80%の確率で起こると予想されています。
地震以外にも超大型台風・局地的大雨・ひょう・竜巻など
自然災害への脅威が高まっていると感じている人も多いのではないでしょうか?
災害から命を守るには、どのような注意と準備をしておけば良いのかを知っていますか?
 
 
『家族と一緒に体験する』
私たちの生活は、ライフライン(電気・ガス・水道)が整って日々の暮らしが
便利になった反面、日常生活で火を自力で起こすことや、川の水や雨水を
ろ過して飲み水を得るといった知識や技術を学ぶ機会が少なくなりました。
キャンプ生活は、大規模な災害でライフラインが寸断された避難生活と状況が似ています。
家族と一緒に 防災キャンプで楽しみながら、命を守るための知識や技術を
学びましょう。
 

 
 
『災害に備えるとは』
「災害に備える」と聞くと食料の備蓄と思われがちですが、それだけでは不十分です。
私たちが生きていくためには「空気・体温の保持・水・食料」などが必要です。
①空気(酸素がなければ、私たちは生きていけません)
②体温の保持(適切な体温を保持できなければ、私たちは生きていけません)
③水(水を飲まなければ、私たちは生きていけません)
④食料(食べなければ、私たちは生きていけません)
 
報道で「災害から72時間(3日間)が経過しました」と言われるのは、
生きるためには水と体温の確保が大切だからという理由もあります。
また大規模な災害が起きた場合、地震で家が崩壊したり道路が寸断される
といった状況が発生します。
そのため、たとえ避難場所にいたとしても、すぐに支援物資が手元に届くとは
限りません。
災害が起きたときの状況下で、命を守るための知識や技術を身につけておく
ことが「災害に備える」ということです。
 
 
 
命を守るための『体温』
避難先が、野外や空調設備が整っていない場所であることも想定されます。
私たちは、生きていくためには体温を保つことが必要です。
そのためには、防水素材の服を1着は持っておき、
そして、できるだけ身体を濡らさないようにしましょう。
テントや焚き火があれば、暖を取ることもできます。
今、住まわれている家屋が、震災に持ちこたえて崩壊の危険性がない場合は、
雨や風、雪などから家族の体温を守ってくれる心強い味方になります。
 
 
命を守るための『水』
人間の体は約60%が水分といわれています。
体内の水分が足りなくなると最悪の場合は生きていけません。
そのため災害時には水の確保が大切になります。
水の確保方法は泥水や川の水、雨水を集める、雪を溶かすなど。
お庭に池や睡蓮鉢、井戸水などがあれば重宝する水源にもなります。
その水をろ過して煮沸する、など様々な方法があります。
 
 
命を守るための『食料』
南海トラフ巨大地震などの大きな震災が起きたとき、
私たちの食料はどうなることが予想されますか?
 
・工場や農家などの食品産業事業者が被害に遭い、食品が製造できなくなる
・道路が寸断され、食料が運べなくなる
・ライフライン(電気・ガス・水道)がストップして、いつものような調理ができなくなる
・栄養が偏る
 
被災地では、瞬く間にスーパーや商店から次々と商品がなくなっていきます。
特になくなるのが早いのが生野菜。
新鮮な野菜は手に入りにくい貴重品になります。
被災するとなかなか野菜をとることができなくなるので、
ストレスがたまることもあり、風邪をひきやすくなったり、便秘になったり、
体調までおかしくなりかねません。
避難生活が続くと野菜が食べたくなるけれども、手に入らない。
そのような時のために 【防災菜園】で野菜を備えておくことも大切です。
 
 
命を守るための『知識』
震災で非日常的な生活を送らざるを得なくなったときに、
命を守るための知識が無ければ、助けが来るまでの間を生きていくことが
できません。
そのためにも、災害時には「道具」を自分で使えるように、
知識だけでなく予め体験もしておきたいものです。
 
例えばロープやナイフ。
3~5mくらいのロープを持っていれば、重たい荷物を運びやすくしたりできますし、
ロープワーク(結び方)を活かせばタープを使って簡易テントを作成することもできます。
ナイフが活用できれば、木切れから火を起こせます。
例えば周囲に、木の板や太めの真っすぐな木の枝、そしてナイフとロープが
あれば火を起こすための弓を作って火を起こすことができます。
ですが、素人が突然やろうとしても簡単にできません。
ナイフや木切れ、ロープなどを使って、火の起こし方を知っておくことも重要です。
 
 
命を守るための『火』
火は、暖をとって体温を保たせ、食べ物を料理する時のほか、
汚れた水を煮沸させて飲めるようにするなど非常に役に立つ道具です。
また災害時には、雨で濡れた体や衣服を乾かすために必要になる場合があります。
そして何より、夜の暗闇で精神を病まないために、日の明かりを灯して
心のエネルギーを補充することも大切なことです。
 
 
災害時に『命を守るための準備』
通常時であれば、身を守るために避難場所へ避難することは非常に重要です。
しかし、全ての避難場所で、十分な衛生管理体制を必ず保てるとは限りません。
ウイルスが流行して感染者の数が増加している環境の場合、
災害時の避難場所は「クラスター(集団感染)」になりやすく、
飛沫感染や空気感染による感染症の拡大リスクが高まります。
被災地の病院や医療機関は感染症だけではなく、災害で負傷した人の受け入れも
必要となります。
安全が確保できるのであれば、避難場所ではなく自宅内の安全な庭での避難も
一つの考え方です。
 
避難場所では非日常的な生活を余儀なくなれます。
高性能なテントと心地よい寝袋や暖房器具を携えて、
オートキャンプ場で自然を満喫するといった、安全で手軽にアウトドアライフを楽しむのも良いと思います。
ただ、少し不便な装備で自然と触れ合う 【防災キャンプ】で、
災害時に命を守るための準備をしておくのも必要ではないでしょうか。
震災の状況下では、自分だけでなく周囲も生きることに必死です。
自分の身(命)は自分で守らなければならないのです。
 

+++キャンプの様子

 

 

 
被災時にはガラスの破片が落ちていることもあります。
靴は底が厚く、動きやすいものを履きましょう。
 

 
家族一緒にテント設営。
一緒にやることで、楽しい思い出として子どもの記憶に残ります。
 

 
落ちている枝などの木材は、火を起こすための大切な資源です。
 

 
ライターやマッチがない時は、自力で火を起こさなければなりません。
食事や暖をとるためにも、自力で火種を作る方法を学びます。
 

 
火種が作れたら消えないうちに集めた木材に移しましょう。
木材の組み方も重要です。
 

 
無事に火が大きく育ったら、ひとまず安心です。
火の様子を見ながらご飯を炊いています。
 
 

 
みんなで作った食事はきっと美味しいはず。
 

 
景色と会話を楽しみながら、格別な一杯を。
飲み水がない状況でも川の水や雨水さえあれば、知識と技術で飲み水は作れるのです。
 

 
野外の暗さも慣れておいた方が安心です。
火の明かりを灯して心のエネルギーを補充しましょう。
 

 
ひとつひとつの知識や経験は、いざという時の役に立ちます。
自分の身(命)は自分で守らなければならないのです。
 
 
かざり罫